育児分担は週末だけ?知られざる「ワンオペ育児」の裏
─毎日新聞 経済プレミア 2017年8月11日付
の記事を参考にしました。
現状と問題提議は真っ当だと思う。
が、冒頭部分の一文に強烈な違和感を覚えた。

“若者や50代以上の男性は「ワンオペ育児」という新語をあまり知りません。なぜでしょうか。”
新しく作られた言葉が、新語だ。新しく作った言葉が浸透していないなら理由は、発信不足、だ。
それ以上に僕が覚えた違和感。
「ワンオペ育児」という言葉、そのものだ。
ワンオペ? は? 何?
“母親が1人で育児や家事をする”事を【one operation】と一旦英訳してさらにワンオペと略す。なぜ分かり辛くする?
『母親が1人でする育児』と言えば良いだろ?
なぜ馬鹿の一つ覚えのように肝心要で『カタカナ』を使いたがる?

馬鹿の一つ覚えのようにカタカナを使いたがる日本人の最終形態が、小池百合子だと思う。
築地と豊洲をアウフヘーベンした結果、両方を活かす事にしました。これがワイズスペンディングです。
と言い、五輪開催時の交通麻痺の回避策である環状二号線、それの開催前の完成を小池は反故にした。
豊洲市場の移転費用の根拠は、築地を『活かす』事で、築地市場の土地の売却益でなく、税金となる可能性が出てきた。4000億円超。

自分の無策を取り繕う気取ったカタカナと『小池ファーストの会』の長が脳裏をよぎり、つい僕はワンオペ育児という言葉にもどこか、軽さを感じた。
なぜ東京都民に、日本人に訴える政策提言を、日本語で言わない?
カタカナで言うところの『グローバリゼーション』を意識して? 意識高い系なとこ見せたいの?
僕は嫌い。そういうの。

お前らの相手は日本人だろ? お年寄りから子供にまで伝わる日本語を使うのが一番『ワイズ』だろ?
母親が1人でする育児の深刻さを、育児の『ワンオペ』を忌み嫌う英語圏の釈迦に説法する記事じゃないんだろ?
相手は忙殺される日本人の若者や50代以上の男性なんだろ? 変えるべきは政治行政企業以上に日本人の意識だろ?
仕事に追われる最中でも彼らの耳を痛くさせる、明快な日本語で言ってみろ。
【補足】
結構批判的に書いてみましたが、
ご紹介した毎日新聞のこの記事の本論には、僕も賛成です。
で、この本論についての詳細が、
“ ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常─藤田結子著 毎日新聞出版 ”
に記されているそうです。
毎日新聞の記事にもリンクが貼ってあったので、ここにも貼っておきます。
本文にも書きましたが、一番変える必要があるのは、政治行政や企業のトップだけでなく、
長時間労働をついついやっちゃう日本の労働者全員の意識、だと思うんです。
だからこそ、深刻さが軽く聞こえちゃうカタカナを安直に使って欲しくないんだよな……。
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