【読書感想文】結局、どうして面白いのか:佐々木玲仁 水曜どうでしょうという「体験」できる番組の心理学。

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こんにちは、くれそんです。

 

心理学者佐々木玲仁さんがお書きになった、

結局、どうして面白いのか ──「水曜どうでしょう」のしくみ

という本の読書感想文を書きました。

 

 

もしよろしければ、本のあらすじも踏まえた僕の感想文を参考にして頂ければと思います。

 

夏休みの読書感想文に頭を抱えている皆さんも、原稿用紙2枚分ですが、僕の感想文を参考にしてくれて構いませんよ(^_-)-☆

 

 

 番組の熱烈なファン以外にも、且つ普段本を読まない人にも、この本の魅力が伝わって欲しい。

 

 

 この本に立てられた仮説を理解する為にも、前もって番組を視聴する事を著者も勧めているし、たしかに予備知識なく読む事は苦痛かもしれない。

 

 が、心理学者が書いたこの本を、番組本ではなく、心理学の本として捉えた時、相当に砕けた文章で心理学の一端に触れられる。

 

 その心理学で分析する対象が、前輪が浮いたまま発進した原付に乗る大泉洋が工事現場に突っ込んだ映像、であるという下らなさ。

 

 下らない分析だが専門用語が頻出するし、文献の引用文も載せてあるのが論文っぽい。

 

 本の厚みもそこそこあり、その厚みに収まる論文が番組の面白さを解き明かす。

 

 その番組の面白さの作られ方が、ある種、心に傷を抱えた患者を救うカウンセリングの現場に似ている部分があると気付いた時、じんわりと温かい気持ちで本を閉じる事ができるかもしれない。

 

 

 文章が簡単なのに、本格的で読み応えがあり、読後感も残り、様になる本。これぞ読書初心者向けの本だ。

 

 

 且つ、番組に興味のない人は、友達や同僚が、なぜこの番組の事をいつも嬉しそうに話しているかを、心理学の見地で知る事ができる。

 

 一つヒントを言えば、他の番組が、目的地と目的地までの道中を紹介する、情報、だとする。

 

 対して、目的地と目的地までの道中を紹介する、4人の男達を映し、彼らを映す事で、彼らの輪に加わったかのような錯覚を視聴者に抱かせるこの番組は、情報ではなく、体験、なのだ。

 

 

 しかもその体験は、成功を追求せず終始闇雲で、失敗をなじり合い、失敗を認め合い、最後には失敗を笑い合う。

 

 友達や同僚が話しているのは、昨日得た情報や知識ではなく、あの時のアイツああだったよな、という少し昔の自分と彼らの思い出なのだ。

 

 先をあえて見通さずに歩きながら、自分の失敗を大いに語り、晒し合える、過酷な中に安心感の漂う、旅仲間との思い出なのだ。

 

 

(全798文字 ※改行スペースは除く)

 

 

 

 

 

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読書感想文の宿題の参考にお使い頂いても構いませんよ。

 

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