読書感想文(コピペ可・原稿用紙2枚分・800字) 国語入試問題必勝法 を読んで。~cigagraphyの灰皿みたいな本棚~

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こんにちは、くれそんです。

 

清水義範さんがお書きになった、

国語入試問題必勝法

という短篇小説集の読書感想文を書きました。

 

紙幅は、原稿用紙2枚分(800字)にしております。

コピペ可能でございます。

 

 

読書感想文の課題に、夏休みの宿題に頭を抱えている皆さん、よろしければ僕の感想文を参考にして頂ければと思います。

 

 

 増幅していく狂気が、捲った頁に比例する躍動感と響き合い、軽快なコメディとなり、軽妙なホラーともなる、そんな短篇集である。

 

 篇毎に感じる前者と後者との比率は、読者如何だろうが、僕は表題作を、完全なホラーとして僕は読み終えた。

 

 

 

 異論もあるかもしれないが、学者でない僕達は普段、正解の解釈を常に考えながら本を読む事などしないだろう。

 

 皆がどう感じたかは気にしても、自分なりの解釈で心が震えればそれで満足するはずで、皆に面白かったものが自分にはつまらなくても、切実な迷いは芽生えないだろう。

 

 

 ところが僕達は、進学受験を半ば強いられていた年頃に、解釈の仕方というものに点数を付けられ、読まされる活字をつまらないと感じれば、進路という枕詞で脅された。

 

 気概を持てぬまま、でも時間に置き去りにされたくないと、幼い僕達は活字の魅力をテストの点数という観念から見出そうとした──。

 

 

 

 主人公の一郎もそんな僕達のひとりで、家庭教師の月坂は、効率良く正解の解釈を選ぶ方法を一郎に説いていく。

 

 もし一郎が、大抵の小説の主人公なら月坂に抗うのだろうが、この小説の一郎は月坂の教えに魅了され、その教えを会得し、ついに設問の基となる文章を読まずして正答の肢を見抜く能力を手にし、挙句の果ての一郎は──。

 

 と、颯爽なまでに加速していく異常な展開に『靄の中の終章』にも通ずるホラー性を僕は感じ、人によっては『いわゆるひとつの……』『人間の風景』に似たコメディ性を捉えるかもしれない。

 

 

 

 ある程度歳を重ねて読書を始め「もっと早くに本を楽しめていたら」と悔やんだ人も多いはずだが、あの頃刷り込まれた異常極まる活字への触れ方から解脱するのに時を要するのは当然だ。

 

 もし、止まらぬ活字離れへの解決策を模索している人がこの感想文に目を通しているなら、この本を薦める。月坂の教えに従順な一郎を奇異に感じたら、解決策は、まさにアナタの解釈の中にある。

 

 

(全800文字 ※行間のスペースは除く)

 

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ちなみに、活字というものの自由さという観点からして、日本の国語入試やテストがいかに歪んでいるか、という僕なりの考えを、

とある新聞の社説を参照しながら、下のページに2,000字で綴っておりますので、お暇ならご一読くださいませ。

 

【2000字】子供の読書離れ、若者の活字離れに、対策を打つ必要は無いと僕は思います。~cigagraphyの吸い殻みたいなニュース~

2018.08.30

 

 

 

以下、関連記事です。

読書感想文の宿題の参考にして、なんならコピペして頂いても構いませんよ。

 

(↓)テレビは余命7年と著者が宣告したのは、2011年。あれから7年が過ぎ、テレビは、国民と敵と化した……(原稿用紙5枚分)

読書感想文(コピペ可・原稿用紙5枚分) “テレビは余命7年”を読んで。~cigagraphyの灰皿みたいな本棚~

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(↓)テレビで観ただけなのに、いつか自分があの人達と体験したかのような、心地の良い錯覚を覚えるのは何故だろう。(原稿用紙2枚分)

【読書感想文】結局、どうして面白いのか:佐々木玲仁 水曜どうでしょうという「体験」できる番組の心理学。

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